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初めまして、UNITEでビデオグラファーとして活動している辨野智哉です。

「映像を通して背景を映し出し、その人の魅力を引き出す」ことを常に考えながら映像制作を行なっています。

先日、靴磨き職人のオカモトヒデミさんの映像を撮らせていただきました。

今回の撮影ではオカモトヒデミさんとお話しして様々な言葉の発見がありました。

「言い続けることの大切さ」

ヒデミさんの靴磨きは趣味から始まり、今では多くの依頼が入る靴磨き職人になったそうです。

その過程の中でヒデミさんが大事にしていたこと、それが「言い続けること」です。

「ギタリストはどこからがギタリストなのか」という問に対して

「ギタリストと名乗った時から」という言葉を耳にしたそうです。

それを聞いて以来ヒデミさんは「僕は靴磨きをやっています」と周りの人に言い続けたそうです。

するとそれが0から1になり、1から10になり今のようにご活躍されています。

この言葉や考え方は、ビデオグラファーとして活動している僕にとってもすごく響く言葉でした。

また、ヒデミさんは今後やりたいことの一つとして

 ”南コンゴ共和国” に渡って、現地の人たちに靴磨きを教えるということ、があるそうです。

靴磨きの素晴らしさを広めるのはもちろんのこと、貧しい人たちが一つの生業として靴磨きを習得して生活していける環境を作り出す。

そんな想いと共に毎日靴を磨いています。

現在の自分たちの生活に錯覚せずに”色々な常識”があり、”様々な形の当たり前”があることを忘れずに

柔軟な、そしてグローバルな考え方を持つヒデミさんの人間性はとても魅力的なものでした。

僕は映像を作る上で ”リアルを映し出す” 時もあれば、”嘘を創造する” 時もあります。

ですので、常にヒデミさんのような広い視野や考え方、そして色々なモノやヒト、環境に対応できる柔軟性を持っておきたいなと感じました。

たった1時間の撮影でしたが、ヒデミさんのことも靴磨きのこともすごく魅力的に感じる時間でしたし

”こういう大人になりたい”

そう思える人がまた一人増えました。

映像を通じて人と繋がり、その人のを知り、自分を知る。

今回の撮影はまさにこんなループが生まれる出会いでした。

UNITE 辨野智哉

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